PARK CONCEPT&HISTORY /
水上公園のこと

RENEWAL HISTORY&PARK CONCEPT

福岡市初の街区公園として誕生
SHIP'S GARDEN
水上公園は大正13年、当時皇太子であった裕仁親王(後の昭和天皇)の御成婚記念事業として整備され、御成婚の日に記念公園として開園した福岡市初の街区公園でした。しかし、都心のシンボル的空間として存在していたものの利用者が少なく、十分に活かされていないといった課題がありました。そこで福岡市は開園当初の想いを引き継ぎながらも、福博を流れる水辺空間を活用した市民の賑わい・憩いの拠点として、シンボリックな景観形成・利用者サービスの向上を図るため事業提案公募を行いました。
福岡市によるリニューアル事業提案公募

福岡市はこの水上公園の再整備事業について、公園の計画から整備・管理運営までを一貫して民間活力を導入しながら実施することとしました。公募型プロポーザル方式で選定する方法で、平成27年2月に公募を開始。最長22年を限度とした契約期間で、水上公園の設計、整備、維持管理を行うことと、また休養施設の整備・管理運営を行うこと等を条件としました。

西日本鉄道がコンソーシアムを結成し、事業者に決定

福岡市の事業募集を受け、西日本鉄道株式会社(以下、西鉄)が中心となり、地元福岡で実績と経験がある企業群でコンソーシアムを結成してプランを策定。同コンソーシアムが事業者に決定しました。同社は「まちに、夢を描こう」を企業メッセージとして掲げ、事業基盤としている福岡・天神のまちの更なる魅力向上に寄与する新たなランドマークをつくりたいという想いで当施設を計画し、平成28年7月に晴れてリニューアルオープンすることとなりました。

リニューアル計画提案の内容とポイント
  • 新鮮で高質な空間を形成

    限られた敷地の中で公園としての活用面積を減らさないように、休養施設屋根上部分は公園全体と一体的に利用できるよう整備しました。また、三角の土地形状を活かしたデザインもポイントのひとつです。

  • 都心の水辺の心地よい休憩スポットを創造

    屋根上のスペース、シンボリックな勾玉型のロングベンチ、那珂川を臨む階段ベンチなど、座りたくなる場所を多く設け、都心の新しい憩いのスポットに。また、照明計画や音響計画にもこだわり、エリアのランドマークとなる空間を目指しました。

  • 魅力あるテナントの誘致

    休養施設のテナントは、水辺のロケーションの魅力を活かした空間を提供するレストランを誘致しました。昼夜問わず賑わいを創出できる、オールデイ・オールターゲットのレストランです。

  • 賑わい創出のための環境も整備

    ステージとなるスペースや客席となるスペースをイメージしたランドスケープデザイン、公園内や屋上などで使用可能な屋外コンセント設置、給水排水も完備しています。

    この街に住む地元の人々はもちろんのこと、各地から訪れる観光客の方々にも愛される公園を目指します。